Nuxt3 用の GitHub Codespaces テンプレートを作りました
GitHub Universe 2022 ではさまざまな発表がありました。発表の詳細は GitHub Universe 2022 における新発表のすべて - GitHub ブログ をみてもらえれば良いと思います。
そして、私が強く推している GitHub Codespaces がついに正式リリースされました。GitHub の個人アカウントでも月 60 時間まで無償利用できるようになったのにはびっくりしましたね(全世界の開発者に月 60 時間利用できる 2 コアの仮想マシンが配布されたことになる!?)。
Codespace Templates
今回の正式リリースのタイミングで、Codespace Templates の追加もアナウンス されました。Codespaces のテンプレート機能は、あらかじめ特定の環境が仕込まれた Codespaces で、公式で用意された環境を使うことも自分で好みのテンプレートを作ることもできます。現状公式からは React や Ruby on Rails などのテンプレートが用意されています。
特に嬉しいポイントは、これまでリポジトリに紐づけて Codespaces を起動しなければならなかったのが、テンプレートを使うと Codespaces 単体で起動できるようになったことです。これで、Codespaces が本当に純粋な開発用仮装マシンになったとも言えるのではないでしょうか。
テンプレートを自作する
あらかじめ GitHub が用意しているテンプレートはまだ少ないこともあり、自分が欲しいテンプレートは独自に追加する必要がでてくるかもしれません。公式ドキュメント(GitHub Codespaces 用のテンプレート リポジトリを設定する - GitHub Docs)もあるので詳細な仕様には触れませんが、追加方法は簡単でざっと以下の手順になります。
- GitHub 上にテンプレートリポジトリを用意する
- 好みの開発環境を定義した
.devconainer.json
を作成する - 必要に応じて対象となるフレームワークやライブラリを追加する
- その他起動時に必要なファイルや設定を追加しておく
これらを設定したテンプレートリポジトリを作成したら、以下の URL を実行することで対応する Codespaces が起動します。
Nuxt3 用テンプレートを作りました
執筆時点で Nuxt 用の Codespace Templates がなかったので(Next.js はあります)、この機会に作ってみました。このテンプレートから起動すると、以下の処理が自動的に実行され個別の準備が不要になります。
- Node.js / TypeScript インストール
- Vue.js 開発用 Extension (Volar) のインストール
- プロジェクト初期ファイルの作成
- npm パッケージのインストール
- dev server の起動
この構成を実現するための .devconainer.json
は以下のようになりました。
{ |
"onAutoForward": "openPreview"
という設定により、Codespace 内でコードと同一タブ内にブラウザ(Simple Browser)が開くようになって便利です。
この設定ファイルの含む Nuxt3 の初期構成ファイルをセットアップしたリポジトリを GitHub の テンプレートリポジトリ として保存し公開しました。
Codespace から起動するには、以下の URL を実行してください。いつでも最新の Nuxt3 の開発環境をすぐにコードを書き始められる状態で利用できます。
この URL を使って起動した Codespace は自分の GitHub アカウントの Your Codespaces
に以下のように保存されています。名前も変更できるので、Nuxt3
など好きな名前に変更しておくと良いでしょう。
Codespaces を停止したい場合は、この画面から Stop Codespace
を実行すると停止できます。停止すると課金も止まります。