DocumentDBのData Explorer
これまで、ポータルでDocumentDBのコレクションやデータを操作しようとすると目的別に使う機能が異なり、とてもイライラさせられていました。しかし、ここへきてようやく統合されたデータ操作ツールである「Data Explorer」が利用できるようになりました(執筆時点でプレビュー)。
これでようやくDBとして最低限の管理ツールが使える状態になったかなというレベルになりましたね。どんどん育って、SQL ServerでいうところのSSMSくらいまで熟成して欲しいものです。
Data Explorerの利用
ポータルのNoSQL(DocumentDB)から、対象のアカウントを選択し、[コレクション]グループにある[Data Explorer (Preview)]を選択します。
ルートから「データベース」-「コレクション」-「ドキュメント」がツリー構造で展開できるようになっており、DBの構造が把握しやすくなりました。一般的なDB管理ツールと同じような操作感なので、違和感はないと思います。
これまでバラバラだった機能が統合され、ほとんどのデータ操作がここから可能です。
データベースの操作
トップレベルであるデータベース階層に関しては、「コレクションの作成」ができます。
また、コレクション作成時にデータベースIDを変更することで、同時にデータベースも新規作成することができます。データベースの新規追加というメニュー自体がないので、ちょっと裏技的な使い方です。
コレクションの操作
DocumentDBの主役であるコレクションの操作に関しては、以下のような操作が用意されています。
- クエリの作成
- ストアドプロシージャの作成
- ユーザ定義関数の作成
- トリガーの作成
- コレクションの削除
新規クエリを実行すると以下のようにクエリ編集画面が表示されるので、好きなようにSQLを書いて実行します。
従来、クエリエクスプローラにあったページングや消費RU情報の表示も含まれています。もう、クエリエクスプローラは不要ですね。
ドキュメントの操作
[コレクション名]を展開し[Documents]を選択すると、以下の操作が可能になります。要するにCRUDができます。
- 新規ドキュメントの作成
- 既存ドキュメントの参照
- 既存ドキュメントの編集
- 既存ドキュメントの削除
また、ドキュメントの一覧にフィルタをかけることもできるので、いちいちクエリ画面にいかなくてもここでフィルタをかけて直接ドキュメントを参照するということも可能かと。しかもよく使うフィルタをあらかじめ用意していてくれたりもします。
これまで、ドキュメントの編集はVisual StudioのCloud Explorer経由が最強だと思っていましたが、今後はこちらに乗り換えようと思います。
スケールと各種設定
そして、個人的にはこれが一番嬉しい機能だったのですが、データ操作以外の各種管理設定を変更できる機能がいくつか追加されていました。
[コレクション名]を展開し[Scale & Settings]を選択すると、コレクションのスループット、TTL、インデックスのポリシーを変更することができます。
今後は、Data Explorerを使えば、DocumentDBの一般的なDBA作業はほとんどできてしまうようになったイメージです。
それでも、個人的にはデータ操作のためにポータル自体にいく行為自体に違和感を感じるタイプなので、Storage Explorerみたいに独立したElectronベースのアプリになることを期待してしまいます。